入試作成の裏

わたしは中学・高校の英語教師だったので、英語科ではもちろん「高校入試」を作成していました。なかでも、リスニング問題の録音には思い出があります。


リスニングの定番「会話問題」では、ネイティブと掛け合う日本人が必要でした。必ず男女で会話するので


ネイティブ教師が男性の場合、相手は日本人の女性教師

ネイティブ教師が女性の場合、相手は日本人の男性教師

となります。


ネイティブ教師が男性なら、わたし(女性)が会話相手になるのはわかります。キウィ・アクセントを買って下さっていることを光栄に思っていました。


けれどネイティブ教師が女性なら、わたしは不要ではないですか? それなのに、わたしは毎年欠かさず、録音チームに選ばれていたのです。


英語科いわく、会話問題はネイティブ教師(女性)と日本人教師(男性)が担当するが、問題文(日本語)の朗読は女性が良いというのです。

ちなみに、ネイティブ教師が男性で、会話相手がわたしでも、問題文(日本語)の朗読はわたしになります。


ただ毎年、スタジオ録音中に問題に直面します。

わたしは関西弁が過ぎて、日本語朗読が下手!


標準語のアクセントになるまで、問題文(日本語)の朗読練習と録音が延々と続きます。英語の会話問題どころではありません。


「来年は、別の女性教師にお願いできませんか」


英語科に戻り、そうお伝えしても、翌年の会議では「mizuki 先生、よろしく」。なんでかな~


映像翻訳者 mizuki

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