初めに音楽ありき(2)
童謡を思い出してみましょう。
げんこつやまのたぬきさん
森のくまさん
大きなくりの木の下で
線路はつづくよどこまでも
ぞうさん
チューリップ
手のひらを太陽に
メリーさんのひつじ
わたしたちは乳児、幼児のころ、「周りの会話」を聞いて言語習得していますが、そのころに聞いた会話を逐一覚えていません。ところが不思議なことに、童謡なら歌詞を覚えています。
クラッシック曲も思い出してみて下さい。
給食の時間なら
The Syncopated Clock(シンコペーテッド・クロック)
Etude no. 3 in E major(別れの曲)
The Parade of the Tin Soldiers(おもちゃの兵隊の行進 )
掃除の時間なら
Eine kleine Nachtmusik, Allegro(アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章 )
Concerto No. 1 in E Major, Op. 8, RV 269,'Spring,' The Four Seasons(ヴァイオリン協奏曲「四季」 “春” 第1楽章)
運動会なら
Csikós Post(クシコス・ポスト)
Carmen: Prelude to Act 1(カルメン:第1幕への前奏曲)
入学式や卒業式なら
Air on the G String(G線上のアリア)
小学校の給食や掃除の時間、行事で耳にしていたクラッシック。曲名はわからなくても、音楽を聞けば思い出し、ハミングできます。
ところで、カラオケの18番は何ですか?
大好きなカラオケの曲なら歌詞を覚えていますよね。知らない言語で歌詞を歌えなくても、メロディならハミングできるはずです。
乳児、幼児のころに聴いた童謡
子どものころに聴いたクラッシック
熱唱してしまうカラオケの曲
会話を耳にしている時間の方が圧倒的なのに、記憶に残っているのは音楽ばかり。なぜでしょう。
音楽は言語の原型で、言語以上に脳に浸透するからではないでしょうか。
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