ニックネーム
【第5作(70分)】
この自主映画は、邦題が決まっていない状態で字幕翻訳を引き受けました。主人公が「あだ名」で呼ばれるので、英語のニックネームを提案したところ、それが映画タイトルになりました! 嬉しかったです。
ところでご存知の通り、英語圏は「ファーストネームの文化」です。ニックネームの基本は「ファーストネームの短縮」です。
女性の例
Susan(スーザン)→ Sue
Elizabeth(エリザベス)→ Beth
男性の例
Thomas(トーマス)→ Tom
Kenneth(ケネス)→ Ken
ニックネームで性別がわからない場合もあります。例えば、Chris は
Christopher(男性)
Christian(男性)
Christina(女性)
Christine(女性)
の短縮です。
Chris は男性だと思い込んでいましたが、女性でもあるんです(女性の場合、Chrissie や Chrissy というニックネームを好む方が多いです)。だから、男女の Chris が知り合いにいると混乱します。ニュージーランドに滞在中、お隣さんの彼氏が Chris、でも、お隣さん自身のお母さんも Chris でした。
「Di が……」「Will が……」と話しているのを聞いて、誰の話かな? と思ったことがあります。Princess Diana と Prince William の話でした。
ちなみに、Prince William の奥さん(Katherine)は Kate、弟(Henry)は Harry です。Prince Harry は、Henry と呼ぶことがほとんどありません。それほどニックネームが浸透しています。
もちろん、ロイヤルファミリーは正式名称でも呼ばれます。けれど、メディアや日常会話で「ニックネーム」が好んで使われています。
ちなみに、この映画の主人公のニックネーム(映画のタイトル)は、まったく違う発想で名付けました。ファーストネームの短縮ではありません。日本語の意味とニュアンスをそのまま生かせたため、監督が気に入って下さり、幸いでした。
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