Aotearoa をローマ字読み!

ニュージーランドには、イギリス人が入植する前に先住していた民族がいます。マオリ族です。

正確な時期は不明ですが、13世紀後半に東ポリネシア地域からニュージーランドへ移住したと考えられています(The Encyclopedia of New Zealand)。


"Aoteaora" はマオリ語で「白く長い雲のたなびく地(The Land of the Long White Cloud)」という意味です。そう、ニュージーランドのことです!

素敵な表現ですよね。本当に、青空がどこまでも広がり、白い雲がたなびいている美しい国なんですよ。


マオリ族には「読み書き」の文化がなかったので、文字がありません。そこで、ヨーロッパの宣教師がアルファベットで表記を始めました。

マオリ語は、1987年に公用語になりました。必須科目とする学校もあります。


実際の日常生活では、英語にマオリ語を混ぜます。発音は、ほぼローマ字読みです。


Kia ora "Hello"

kia の a は発音しないので、ki-o-raと発音します。


Maori(マオリ人・マオリ語)

「マオリ語」は、正式には Te Reo Maori と言います。


Pakeha (白人・ヨーロッパ人)

白人は気兼ねなくこの単語を使っているのに、マオリ人は遠慮して使わない? そんな印象を受けました。


iwi(部族)

マオリ族にはいくつもの部族があります。マオリ文化の保護・伝承、人種の格差問題など、政治でよく用いられる単語です。(国民は70%以上が Pakeha で、約15%が Maori です。)


kumara(さつまいも)

ニュージーランドでは sweet potato とは言いません!

kumara の起源は南アメリカで、ポリネシア人が持ち帰ったそうです。その後、ポリネシアからNZへマオリ族が持ち込みました。(The Encyclopedia of New Zealand)。


waka(カヌー)

釣りに行ったり、川を渡ったりする小さなものから、戦闘用の大きなもの(waka taua、約30メートル、約100人乗り)まで、すべての「カヌー」を指します。

船首と船尾にマオリ独特の彫刻がほどこされています(The Encyclopedia of New Zealand)。現代では、カヤックのカヌーなども waka と呼びます。


Ka kite ano "Bye" "See you"

anoは省略できます。


日常会話以外でも、インタビューやスピーチ、ニュース、議会の討論からも、Te Reo Maori が聞こえてきます。

日本人が得意とするローマ字読みですので、現地に行く機会があれば使ってくださいね。

Ka kite!


映像翻訳者 mizuki

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